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本サイトは医師を対象とした定期刊行誌「乳癌診療Tips&Traps(2001年9月~2015年9月発刊)」(非売品:大鵬薬品工業株式会社提供)の編集に携わる先生方を中心にたくさんの乳腺専門医にご協力いただきながら乳がんに関する情報をわかりやすくQ&Aやアニメーション形式で提供しています。掲載された情報は、公開当時の最新の知見によるもので、現状と異なる場合があります。また、執筆者の所属・役職等は公開当時のもので、現在は異なる場合があります。

乳がん Q&A

乳がんに関する様々な疑問を乳腺専門医が分かりやすく解説しています。

最近乳がんと診断された知人より、病院でKi-67の検査を受けたと聞きました。どういう検査なのでしょうか?

Ki-67検査は、乳がんのサブタイプを調べるために行うことがあります。

佐治重衡先生
(京都大学大学院医学研究科標的治療腫瘍学講座特定准教授)

Ki-67は、増殖をしている、または増殖をしようとしている細胞に存在するタンパク質です。増殖を休んでいる細胞にはKi-67は存在しません。Ki-67検査は、HER2やホルモン受容体(ER)の様に病理検査でKi-67があるかどうかを調べることができます。がん細胞の増殖の状態を調べることで、増殖性や悪性度の判断に用いられています。
最近、乳がんにはさまざまなサブタイプがあることが報告されてきており、日常臨床でも4つのサブタイプ(ルミナルA、ルミナルB、Erb-B2遺伝子過剰発現、ベーサルライク)に分けられ、それぞれのサブタイプに適した治療を行うことがより効果的であることがわかってきています。これらのうち、ルミナルAとルミナルBを区別するための方法の一つとしてKi-67検査があります。しかしながら、この検査はまだ判定方法や基準が確立されていませんし、保険適応外であるためどの病院でも実施できる検査ではありません。2012年度日本乳癌学会班研究でもこの課題が取り上げられ、コンセンサス作りが求められています。

乳癌診療Tips&Traps No.39(2013年3月発刊)Topicsを再編集しています。

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