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本サイトは医師を対象とした定期刊行誌「乳癌診療Tips&Traps(2001年9月~2015年9月発刊)」(非売品:大鵬薬品工業株式会社提供)の編集に携わる先生方を中心にたくさんの乳腺専門医にご協力いただきながら乳がんに関する情報をわかりやすくQ&Aやアニメーション形式で提供しています。掲載された情報は、公開当時の最新の知見によるもので、現状と異なる場合があります。また、執筆者の所属・役職等は公開当時のもので、現在は異なる場合があります。

乳がん Q&A

乳がんに関する様々な疑問を乳腺専門医が分かりやすく解説しています。

乳がんの術後に骨にも病変があるといわれました。

骨への転移が認められ、疼痛や骨折を抑える薬での治療を始める前には、歯科医師による事前のチェックが必要です。

渡辺 亨先生
(浜松オンコロジーセンター院長)

骨は乳がんで最も転移がみられる部位で、初発時では約3割の患者さんに認められます。主に、脊椎、骨盤、大腿骨、胸骨、肋骨、頭蓋骨、上腕骨といった赤色骨髄が含まれる骨に転移しますが、骨は頭頂部からつま先まで206個ありますので、1つの臓器として転移の全体像を把握する必要があります。
骨への転移が進行してくると、放射線照射や外科手術が必要となるような疼痛、体重がかかる部位の骨折、高カルシウム血症などの骨関連事象(SREs)が起こり、その結果、患者さんの生活の質(QOL)が大きく阻害されます。
そこで、このSREsの発症を防止するため、骨修飾薬(BMA)とよばれる疼痛や骨折を抑える薬を用いることがありますが、副作用としてごくまれに顎骨壊死が発症し重篤となることもあります。
このことから、BMAによる治療を受ける患者さんは、顎の骨などに負担のかかるような歯科治療は避けなければいけません。ですので、治療開始前に知識と経験と技術をもった歯科医師の事前のチェックを受ける必要があります。また、BMAでの治療を開始したら口腔内を清潔に保つよう心がけましょう。

赤色骨髄

造血活動をしている骨髄で、血球の赤色に見えます。

『乳癌診療 TIPS&TRAPS No.44』(2014年7月発刊)Question3を再編集しています。

※掲載された情報は、公開当時の最新の知見によるもので、現状と異なる場合があります。また、執筆者の所属・役職等は公開当時のもので、現在は異なる場合があります。