
乳頭から分泌物が…。診察を受けたほうがよいでしょうか?
分泌物の色が重要です。
血液性の場合は、乳がん発見の手がかりとなることも。
■光山昌珠先生(北九州市立医療センター総括副院長)
妊娠中や授乳中でもないのに、乳頭から分泌物が出てくることを「乳頭異常分泌」といいます。
抗高血圧薬や抗潰瘍薬、経口避妊薬(低用量ピル)を服用している場合、またホルモン分泌に関わる病気(下垂体腫瘍、甲状腺疾患、卵巣腫瘍など)がある場合、乳頭異常分泌がみられることがあります。
しかし乳頭異常分泌の多くは、何らかの乳腺の病気が原因で起こる場合が多いので、注意が必要です。原因となる病気としては、乳管内乳頭腫や乳腺症が多いのですが、乳がんでも少なからずあります。特にしこりが認められないにもかかわらず、乳頭異常分泌だけが症状として現れる「無腫瘤性乳がん」は、乳頭異常分泌の原因疾患の20〜30数%を占めるといわれています。
分泌物に血液が混ざっている場合はとくに注意が必要です。血液が混ざっているといっても、必ずしも赤い色をしているわけではないので、検査が必要になります。検査の結果、血液成分が混ざっていなければ、乳がんの可能性はほとんどないと考えられます。
分泌物に血液が混ざっていることが確認された場合には、視触診やマンモグラフィ、超音波などでしこりが見つかれば、一般的な乳がんの検査に進みます。
乳頭異常分泌は、しこりを伴わない乳がんの早期発見に役立ちます。異変に気づいたときは、早めの受診をおすすめします。