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| [S19] Limiting Breast
Surgery to the Proper Minimum |
| Monica Morrow (Fox Chase Cancer Center, USA) |
乳房温存療法(BCT)に際しては超音波やMRIによる術前の評価が欠かせない。最近、MRIによる術前広がり診断が切除範囲の縮小や再手術のリスクを低下させる可能性があることが報告されているが、Morrow氏は、反対にその問題点として病巣の広がりを過大評価することによる切除範囲の拡大の可能性について警鐘を鳴らした。
Bergらの研究では、BCTの候補患者96例中29例はマンモグラフィおよび臨床検査後のMRIで乳癌が発見され、うち20例は過大評価であったことが示されているという。多発病巣は組織学的には32〜63%に、MRIでも10から34%に認められるが、臨床的にBCT後の局所再発は10%にも満たない。また、潜在性乳癌のほとんどは放射線療法によってコントロールできることに注目すべきであると述べた。加えてMorrow氏は、術前MRI診断による同側乳癌再発率の低下は実証されていないことを強調し、臨床試験の必要性を指摘した。 |
| [S20] Nipple Sparing Mastectomy in Association with Intra Operative Radiotherapy:A New Type of Mastectomy for Breast Cancer Treatment |
| Jean-Yves Petit (European Institute of Oncology, Italy) |
Petit氏は、European Institute
of Oncology(EIO)で開発されたNipple Sparing
Mastectomy(NSM)について、手術手技の実際および治療成績を概説した。NSMは、温存する乳頭乳輪組織の血液供給を確保するため乳頭乳輪直下の腺組織を5mm程度残して皮下乳腺全摘を行うとともに、温存した乳頭乳輪に術中放射線照射を行った後、インプラント埋入または自家組織移植によって乳房を再建する方法である。
EIOでは、2002年3月〜2004年12月までに289例(浸潤癌60%、非浸潤性乳管癌40%)でNSMを施行した。その結果、整容性について患者および医師ともに8割強が良(10段階評価で7〜10)と評価し、術後の乳頭乳輪壊死、合併症(感染症、インプラント除去)はわずかであった。1年以上追跡調査し得た症例では、乳頭乳輪より遠位の局所再発2例、脳転移1例がみられたが死亡はなく、心理学的アンケートでも良好な結果が得られた。以上よりPetit氏は、術中放射線照射を用いたNSMは、乳房切除術による患者の精神的苦痛を減少させる安全な方法であると結論づけた。 |
| [S21] Intraoperative
Radiotherapy to the breast(ELIOT) |
| Roberto Orecchia (European Institute of Oncology, Italy) |
乳房温存手術後の放射線療法として、近年、再発リスクが高い腫瘍床周辺のみに対して術中照射や三次元外照射などを行う部分乳房照射(partial
breast irradiation;PBI)、あるいは短期濃照射(accelerated
PBI;APBI)に対する関心が高まっている。Orecchia氏は、先のPetit氏の発表にあった新しい術中照射(ELIOTと呼ばれる)について、臨床開発の経緯と最新状況をまとめた。
ELIOTは、ロボットアームを用いたリニアックにより3〜9MeVの電子線を照射するもので、第  相試験で10〜21Gy照射の安全性が確認され、21Gy照射による第  相試験を経て、2000年より第  相試験が行われている。この試験は、腫瘤径2.5cm以下で48歳以上の患者を1/4扇状切除術、同側全乳房照射(50Gy+ブースト10Gy)群とELIOT(21Gy)群に分けて比較するもので、2005年2月までに754例が登録された。現在のところ局所再発、同側再発、対側乳癌発生率に大きな違いはみられない。また、Nipple
Sparing Mastectomyにおける検討や、48歳未満の患者を対象としたELIOT(ブースト12Gy)+短期全乳房照射(1回線量2.85Gy/13回)の試験も行われている。 |
| [S22] What Extent of Radiation Therapy(RT) is Standard? |
| Jay R. Harris (Dana-Farber Cancer Institute, USA) |
術後放射線療法(RT)の有効性について、無作為化比較試験を包括的にレビューしたものである。温存手術(CS)単独とCS+RTを比較した5つの大規模臨床試験(NSABP
B-06、Uppsala-Orebro、Ontario、Milan、Swedish)では、RTが局所再発を70%減少させることが示されている。Harris氏は自身で行った乳房円状部分切除術単独の試験についてふれ、厳しい基準(腫瘤径2cm以下、断端陰性1cm以上、乳管内進展・リンパ管侵襲陰性)で選択した患者においてさえ、CSのみでは局所再発のリスクが高いことを示した。
また、CS後のタモキシフェン(TAM)の使用に関しては、4つの大規模臨床試験(NSABP B-21、Canadian、CALGB、Scottish)をまとめ、これまで同様TAM単独の適応となるのは70歳を超える高齢者であると述べた。さらにHarris氏はAPBIについても言及し、安全性および有効性の厳密な評価が必要であることは前回のコンセンサス会議から何らかわっていないと指摘したうえで、前回の「APBIは臨床試験に限定されるべきである」というコンセンサスに関して、現在米国では患者を選択して基準外プロトコルとして広く実施されており、現実的ではないとの見解を示した。 |
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