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Session 6: Best Use of Adjuvant Systemic Therapies I; Endocrine Aspects

1/28 (Friday) 09:00-10:30
[S23] Adjuvant Endocrine Therapies for Pre/Perimenopausal Women (K. Pritchard, Canada)
[S24] Adjuvant Endocrine Therapies for Postmenopausal Women (M. Castiglione, CH)
[S25] Do All Patients with Endcrine-Responsive Early Breast Cancer Need Adjuvant Chemotherapy before Endocrine Treatment? (K. Albain, USA
[S26] Novel Biological Therapeutics Targets (J. Baselga, Spain)

セッションサマリー

[S23] Adjuvant Endocrine Therapies for Pre/Perimenopausal Women
Kathleen I. Pritchard (Sunnybrook Regional Cancer Centre, Clinical Trials and Epidemiology, Canada)
 Pritchard氏は、閉経前乳癌に対するホルモン療法についてのレビューを行った。まず、LHRHアゴニストや卵巣摘除、あるいは卵巣照射による卵巣機能抑制(ovarian function suppression: OFS)+化学療法と化学療法単独は再発率にまったく有意差はなく、化学療法による卵巣機能抑制効果が良好な予後と関連している可能性があることを確認した。閉経前乳癌における化学療法の効果については、アルキル化剤など、化学療法剤によるOFSを介したホルモン効果であることが古くから指摘されているが、それを臨床的に直接検証したエビデンスはまだ十分とはいえない。昨年から進行しているSOFT試験(閉経前乳癌症例で、化学療法を実施しない症例、あるいは化学療法を実施した後、卵巣機能が復活した3,000症例を対象に、タモキシフェン(TAM)単独5年、OFS+TAM5年、ODS+エキセメスタン5年の3群を比較=)は、長年の議論に答えを出すための意義深い試験であり、その推移を注目したい。
 閉経前乳癌に対するアロマターゼ阻害剤の意義に関しては、TEXT試験(OFSとアロマターゼ阻害剤併用におけるTAMとエキセメスタンの比較)、PERCHE試験(併用療法±化学療法の比較)なども行われており、今後の成果が期待される。
 その他、OFS+TAMはCMF療法に代わる治療法であること、メタアナリシスの結果からLHRHアナログ+TAM療法が閉経前進行乳癌の第一選択となりうることなどを報告した。SOFT試験で、TAM単独5年投与群がコントロールアームとされていることからもわかるように、閉経前乳癌術後のホルモン療法のスタンダードは、現時点ではTAMであるが、今後、OFSの意義が確立されていくだろう。

図1:SOFT試験の概略
図1

[S24] Adjuvant Endocrine Therapies for Postmenopausal Women
Monica Castiglione-Gertsch (IBCSG Coordinating Center, Switzerland)
 ホルモン感受性閉経後乳癌に対する術後ホルモン療法についての、特にアロマターゼ阻害剤(AI)の有用性に関する包括的なレビューである。AIの臨床試験として、ATAC、ABCSG/ARNO、BIG1-98、IESおよびMA17などが紹介され、全生存期間にはいまだ差がみられないものの、無病生存期間ではTAM単独またはプラセボよりAIが優れるという結果が報告された。AIの有用性については徐々に評価がなされてきており、将来的にはAIが第一選択になる可能性が示唆されたが、患者背景に違いがあることからAIの薬剤間での有用性の比較はできないことが指摘された。しかしながら、臨床効果が評価されつつある一方で、骨粗鬆症を背景とした骨折や、おそらく動脈硬化を背景とする心血管障害などの副作用の頻度がTAMに比べて高いことが報告されているため、安全性については長期の観察が必要であるとの指摘もなされた。
 今後は、どのような患者でタモキシフェンが適しており、また、どのような患者でAIが適しているかに関する効果予測因子(predictive factors)の研究成果に基づくテーラーメイド治療、ホルモン療 法耐性の克服、副作用を軽減する支持療法が検討課題であると締めくくった。

[S25] Do All Patients with Endcrine-Responsive Early Breast Cancer Need Adjuvant Chemotherapy before Endocrine Treatment?
Kathy S. Albain (Loyola University Chicago Medical Center, Breast Research Program, Cardinal Bernardin Cancer Center, USA)
 Albain氏は、化学療法とホルモン療法併用に関する試験をレビューした。彼女は、2002年と2004年のASCOにおいて、内分泌反応性(endocrine responsive)閉経後乳癌に対して、タモキシフェン(TAM)単独(5年)投与、CAFとTAM(5年)の同時投与、CAF終了後にTAM(5年)投与、の3群をランダムに比較した、インターグループTrial 0100(SWOG-8814)で、CAF併用の有用性、およびCAFとTAMを併用する場合は、CAF終了後にTAM(5年)をスタートする順次投与が優れていることを報告している。今回のレビューでは、特にアンスラサイクリン系薬剤を含むレジメンについて検討した試験は、いずれも化学・ホルモン療法併用群でDFS、OSが優れていることなどを示した。
 一般的に、内分泌反応性の高い患者にはホルモン療法、内分泌反応性のない患者には化学療法、その中間、すなわち、内分泌反応性が低い、あるいは内分泌反応性があるかないか今ひとつ確信の持てないような症例に対してはホルモン療法と化学療法の併用が原則であるとされる()。しかし、ホルモン療法単独、ホルモン療法と化学療法併用、化学療法単独、のうちから何を根拠に選択すればよいのか。また、ホルモン受容体検査は、現在日常的に行なわれているが、ホルモン受容体検査以外にも、治療法選択の根拠となる予測因子があるはずである。今回のカンファレンスでたびたび引用されている、NSABPのDr. Paikが行なった、「Oncotype DX」(16個の癌関連遺伝子の発現状況をRT-PCRで検討して、その結果をスコア化した予後指標から、再発のリスクを推測するという検討)(Paik et al: NEJM, 2004)をとりあげ、多重遺伝子解析の重要性について言及した。

図2:化学療法かホルモン療法か?−ホルモン感受性と治療(概念図)
図2

[S26] Novel Biological Therapeutics Targets
Jose Baselga (Vall d'Hebron University Hospital Barcelona, Spain)
 Baselga氏は、乳癌の治療における分子標的治療の概要について報告した。このなかで、すでにASCO 2004で報告されたトラスツズマブの併用効果を解説し、開発中のlapatinib、AEE788、RAD001(everolimus)について現段階の臨床試験成績を紹介した。分子標的治療薬の開発を成功させるためには患者の選択と適切な薬力学的評価が極めて重要であると述べ、今後はこれらの薬剤と従来療法との効果的な併用療法の開発に取り組むことが不可欠であると締めくくった。

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