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本サイトは医師を対象とした定期刊行誌「乳癌診療Tips&Traps(2001年9月~2015年9月発刊)」(非売品:大鵬薬品工業株式会社提供)の編集に携わる先生方を中心にたくさんの乳腺専門医にご協力いただきながら乳がんに関する情報をわかりやすくQ&Aやアニメーション形式で提供しています。掲載された情報は、公開当時の最新の知見によるもので、現状と異なる場合があります。また、執筆者の所属・役職等は公開当時のもので、現在は異なる場合があります。

乳がん Q&A

乳がんに関する様々な疑問を乳腺専門医が分かりやすく解説しています。

乳がんは何歳ぐらいから気をつければいいですか?

20歳を過ぎたら気をつけましょう。

岡南裕子先生
(癌研究会有明病院乳腺科)
岩瀬拓士先生
(癌研究会有明病院乳腺科部長)

日本人の乳がん罹患率は、20歳代後半から上昇しはじめ、30歳代になるとその傾向は急激となり、40歳代半ばでピークとなります(図)。
罹患率はその後加齢とともに低下しますが、高齢になっても乳がんの発症率はそれほど下がりません。70歳以上になっても75歳を超えても、40歳代の人たちと同じくらい、乳がんになる人は多いのです。乳がんは早期に発見し、適切な治療を受ければ治癒も可能です。米国では日本と同じように乳がん罹患率は上昇していますが、死亡率は低下傾向にあります。これは検診が普及しており、早期発見が多いため、と考えられます。女性である事が乳がんのリスクなのですから、いくつになっても、気をつけましょう。

  • 年齢階級別 罹患率(全国推計値)2012年
    図:日本人の乳がん罹患率

乳癌診療Tips&Traps No.18(2007年2月発行)Topicsを再編集しています。

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