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本サイトは医師を対象とした定期刊行誌「乳癌診療Tips&Traps(2001年9月~2015年9月発刊)」(非売品:大鵬薬品工業株式会社提供)の編集に携わる先生方を中心にたくさんの乳腺専門医にご協力いただきながら乳がんに関する情報をわかりやすくQ&Aやアニメーション形式で提供しています。掲載された情報は、公開当時の最新の知見によるもので、現状と異なる場合があります。また、執筆者の所属・役職等は公開当時のもので、現在は異なる場合があります。

乳がん Q&A

乳がんに関する様々な疑問を乳腺専門医が分かりやすく解説しています。

最近、マンモグラフィもデジタル化されてきたと聞きました。これから、乳がんの発見はもっと簡単になるのでしょうか。

デジタルマンモグラフィ(図)の登場により、効率のよい診断が実現するようになっています。

角田博子先生
(聖路加国際病院放射線科医長)

画像診断をデジタル化する大きなメリットは、フィルムの交換や現像などが必要ないという点です。このため、撮影した画像をその場で確認することができ、再撮影が必要となった場合でも即時に対応することができます。また、さまざまな処理が簡単にできることも大きなメリットです。
さらに、撮影データはオンラインで転送することができます。たとえば、別室でマンモグラフィを撮影し診察室に戻ってきた患者さんが、その場で撮影したばかりの画像を確認しながら医師の説明を受ける、そんなスピーディな診療が可能となり、患者さんの時間的な負担も減らすことができます。
医療機関側にとっても、診断までの時間が短縮されることはもちろん、デジタル化されている画像は劣化などの心配もなく、コンピュータで安全かつ効率的に保存・管理できるなど、さまざまなメリットがあります。
デジタルマンモグラフィは、今後急速に普及していくと思われますが、その一方で、診断する医師や撮影する技師にも新しい知識やノウハウの習得が求められます。そこで、そうした医療者が参加するデジタルマンモグラフィ講習会も開催されています。

  • 図 デジタルマンモグラフィの読影環境

乳癌診療Tips&Traps No.19(2007年6月発行)Topicsを再編集しています。

※掲載された情報は、公開当時の最新の知見によるもので、現状と異なる場合があります。また、執筆者の所属・役職等は公開当時のもので、現在は異なる場合があります。