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本サイトは医師を対象とした定期刊行誌「乳癌診療Tips&Traps(2001年9月~2015年9月発刊)」(非売品:大鵬薬品工業株式会社提供)の編集に携わる先生方を中心にたくさんの乳腺専門医にご協力いただきながら乳がんに関する情報をわかりやすくQ&Aやアニメーション形式で提供しています。掲載された情報は、公開当時の最新の知見によるもので、現状と異なる場合があります。また、執筆者の所属・役職等は公開当時のもので、現在は異なる場合があります。

乳がん Q&A

乳がんに関する様々な疑問を乳腺専門医が分かりやすく解説しています。

造影超音波検査とはどのようなものですか?

造影剤を用いて行う超音波の精密検査です。

髙田悦雄先生
(獨協医科大学特任教授[名誉教授])

通常の超音波検査は薬剤を使わずに検査を行いますが、造影超音波検査は造影剤を注射して使用する超音波の精密検査です。
現在、日本で使用することができる造影剤はペルフルブタン1種類で、この造影剤は主成分が肺から呼気として排出されるため、腎臓への負担が少なく、腎機能に障害のある方に投与できます。また、ヨード系造影剤にアレルギーのある方にも投与可能です。ただし、卵黄の成分が含まれているため、卵または卵製品アレルギーの方には原則使用しません。肝腫瘍に対しては2007年1月から保険適応となり、乳腺腫瘍に対しては2012年8月に適応となりました。
乳腺腫瘍に対する造影超音波検査は、微細な血流を観察することが可能であり、新たな情報をもたらす手段となっていますが、保険適応となってまだ間もないため、ワーキンググループにより引き続きさまざまな検討が行われています。

『乳癌診療 TIPS&TRAPS No.45』(2014年12月発刊)Question1を再編集しています。

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