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本サイトは医師を対象とした定期刊行誌「乳癌診療Tips&Traps(2001年9月~2015年9月発刊)」(非売品:大鵬薬品工業株式会社提供)の編集に携わる先生方を中心にたくさんの乳腺専門医にご協力いただきながら乳がんに関する情報をわかりやすくQ&Aやアニメーション形式で提供しています。掲載された情報は、公開当時の最新の知見によるもので、現状と異なる場合があります。また、執筆者の所属・役職等は公開当時のもので、現在は異なる場合があります。

乳がん Q&A

乳がんに関する様々な疑問を乳腺専門医が分かりやすく解説しています。

脳転移に対する放射線治療を行うことになりました。副作用が心配です。

放射線の照射法によって異なりますが、全脳照射では、脱毛などがみられます。

鹿間直人先生
(埼玉医科大学放射線腫瘍科)

脳転移に対する放射線療法には「全脳照射」と「定位手術的照射(ラジオサージャリ―)」がありますが、多くの場合、全脳照射が標準治療となります。
全脳照射における副作用としては、主に脱毛、軽度の皮膚反応、疲労感がみられ、場合によって中耳炎が認められます。
脱毛は治療後半年から1年、皮膚反応は数週間、疲労感は数カ月で回復します。
ただし、全脳照射では、一部の患者さんで治療数カ月後に認知症や記銘力低下などが問題となる場合もあります。

乳癌診療Tips&Traps No.31(2011年5月発刊)Question1を再編集しています。

※掲載された情報は、公開当時の最新の知見によるもので、現状と異なる場合があります。また、執筆者の所属・役職等は公開当時のもので、現在は異なる場合があります。