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本サイトは医師を対象とした定期刊行誌「乳癌診療Tips&Traps(2001年9月~2015年9月発刊)」(非売品:大鵬薬品工業株式会社提供)の編集に携わる先生方を中心にたくさんの乳腺専門医にご協力いただきながら乳がんに関する情報をわかりやすくQ&Aやアニメーション形式で提供しています。掲載された情報は、公開当時の最新の知見によるもので、現状と異なる場合があります。また、執筆者の所属・役職等は公開当時のもので、現在は異なる場合があります。

乳がん Q&A

乳がんに関する様々な疑問を乳腺専門医が分かりやすく解説しています。

ホルモン療法が長い期間継続されるのはなぜですか?

エストロゲンを取り込むことで増殖する性質の乳がん(ホルモン依存性の乳がん)では、エストロゲンの産生を抑えることができれば、再発を抑制することが期待できますので、長期にわたり治療を継続します。

佐治重衡先生
(京都大学大学院医学研究科標的治療腫瘍学講座特定准教授)

さまざまな臨床試験の結果から、ホルモン療法は2~3年間の治療よりも5年間治療を継続したほうが生存率が高いことが確認されています。
また、抗エストロゲン薬5年間の治療を終了した閉経後の方に、アロマターゼ阻害薬を5年間継続した場合(計10年間の治療)と治療を継続しなかった場合(計5年間の治療)を比較した臨床試験では、10年間の治療を行ったほうが再発を抑制したとの結果などが示され、より長期への治療の方向性がみられます。

乳癌診療Tips&Traps No.33(2011年9月発刊)Question1を再編集しています。

※掲載された情報は、公開当時の最新の知見によるもので、現状と異なる場合があります。また、執筆者の所属・役職等は公開当時のもので、現在は異なる場合があります。